先日、Yahooニュースで2024年7月に新しい紙幣が発行されるというニュースを目にしました。これが、もしかすると預金封鎖のきっかけになるかもと言われています。預金封鎖とは、一体なんなのでしょうか。
預金封鎖ってなに?
預金封鎖というのは、銀行に預けているお金を引き出せなくしたり、引き出せる金額に制限をかけたりするものです。預金の引き出し制限をかけるだけでなく、預金に税金をかけることでお金を政府が回収してしまうこともあります。

お金が銀行から引き出せなくなるなんて不便ね。なんでそんなことするの?

主には、政府の借金をなくすためだよ!
預金封鎖をする理由
国の借金が増えてしまった場合に、預金封鎖をすることで個人からお金を回収し、国の借金返済に充てるのです。つまり、国を救済する方法の一つなのです。預金封鎖はとても大きな出来事になるので、滅多に起こることはないですが、2021年にはレバノンで預金封鎖が行われていますし、日本でも1946年に預金封鎖が行われています。また、最近では日本の借金が1000兆円を突破したニュースも流れています。日本で預金封鎖が起こる可能性は低くないかも知れません。
もう一つの理由としては、ハイパーインフレの抑制です。物価が極端に上がりすぎた場合には、それを下げる効果もあります。ジュースが1本500万円になったとして、1人300万円しかなければ、誰もジュースを買えないため、必然的に値段は下がります。

日本でも預金封鎖がされたことがあるんだね!
実は1933年にアメリカでも預金封鎖がされたんだって!
新札発行と預金封鎖の関係
預金封鎖に備えて、お金を引き出していれば引き出し制限がかかっても問題ないですよね。いわゆるタンス預金です。これを防ぐために、新札発行と預金封鎖が同時に行われることがあるのです。旧札は使えなくなるから、銀行で交換してくださいとするわけですね。そうすると、タンス預金は紙切れになってしまうので銀行で交換をします。もしくはタンス預金で物を買うことで消費が促進されます。眠っているお金をあぶり出すことができるのです。

ママのタンス預金が危険だわ!なんとかしなくちゃ!
預金封鎖が起こるとどうなる?
まずは、銀行からお金が引き出せなくなります。すると自由に使えるお金が減り、お金の価値が高くなります。物価は上がり、例えばジュース1本1000円とかになるかもしれません。特に食料品や日用品などの生活必需品はなくてはならないため、物価が高騰しやすいと言えます。
それ以外のものは購入する余裕がなくなるため、商品が売れなくなり、多くの会社が倒産したり失業者が増えたりします。これにより貧困層が増えることが予想されます。
外国のお金に比べて、日本の円の価値が下がり、例えば1ドルが500円などになるかもしれません。日本は多くのものを輸入していることから、輸入品の価格も大幅に高騰します。
預金封鎖のもう一つの側面
このように多くの影響があることから、お金が少ししかない人たちにとっても影響は大きいと考えられます。この預金封鎖にはもう一つ、格差の是正という側面もあります。預金が100億円ある人も預金が300万円の人も、引き出せる金額は300万円とします。
そして、預金には99.9%の税金がかかるとします。すると、100億円の預金は1000万円まで減ってしまいます。つまり、大金持ちから多くのお金をもらい、格差を減らすことにつながるのです。
実際、どのような資産にどれくらい課税されるかはわからないため、なんとも言えないのが実情ですが、前回日本で行われた預金封鎖は、現在の価値で約5000万円以上の人に対して行われました。税率は5000万円で25%、1億以上で50%などです。したがって資産が5000万円以上ある人は対策が必須と言えるでしょう。

世帯の資産に対して行われたから、
自宅を持っていて、そこそこ預金があれば超えてしまうね。
親と同居している場合も大変だね!

どうしたらいいのかしら?
資産防衛策:どうやって預金封鎖を乗り切るか
では、どのように対策すればいいでしょうか。
貴金属を持っておく
例えば、ロレックスの時計や金を現物で持っておく方法があります。リスクとしては、盗まれるリスクが挙げられます。また、現金に換金するときに税金を持っていかれる可能性もあります。金額が200万円以上になると、売買の際に身分証の提示が義務付けられているので、金はできるだけ小さい量で購入する方がいいでしょう。
タンス預金をする
これは、新札発行と同時に預金封鎖をされると効果が薄くなります。一般的には貨幣に対して預金封鎖はされないため、(対応するのに多くの費用がかかるが、効果が薄いため)硬貨として大量に保有しておくという方法もあります。
不動産に変えておく
不動産税として課税される可能性もあるため、注意が必要です。また、不動産に対して税金が課された場合、現金を持っていないと税金が払えず、不動産を手放すことになります。
外貨に変えておく
外国の通帳にお金を入れておけば、預金封鎖の影響はありません。日本の銀行口座に外貨で預けていた場合は、引き出し制限がかかる可能性もあるため、この点は注意が必要です。また、外国の口座にお金を預けた場合、口座の維持費がかかったり、そこ国の通貨価値が下がるリスクはあります。
いろいろな方法がありますが、保管場所の問題などもあるので、500円ロール(銀行で50枚ずつにまとめてあるもの)と、金20g単位で保管しています。

500円玉貯金をやってみようかな!
でも、お小遣い100円だから100円玉貯金かな。
資産には、守りの資産、攻めの資産と攻めの資産がありますが、守りの資産をきちんと守れるように、日頃から情報収集をしておくことが大切ですね。
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